2026年5月1日金曜日

#006

1日1文、英文解剖 Day 6/100|whatは先行詞を含む関係代名詞


① 今日の一文

What he said shocked the audience.
彼が言ったことが聴衆を驚かせた。

一見シンプルに見えるこの一文、でも「What が文頭に来る」という構造に、最初はきっとモヤっとするはず。今日はそこを丁寧に解剖します。

② 骨格をつかむ

What he said   shocked   the audience .
主語(名詞節)   動詞   目的語

What he said = 関係代名詞 what が導く名詞節。文全体の主語として機能している。

「文の主語がひとかたまりの節になっている」——これが今日の核心です。

③ つまづきポイントを一つずつ解剖

【ポイント1】what = the thing(s) that ――先行詞を自分の中に含む

関係代名詞には whichwho がありますが、それらは必ず直前に先行詞(名詞)が必要です。
一方、what は「先行詞を内包した関係代名詞」。つまり the thing that の意味をひとことで担います。

what he said
= the thing that he said(彼が言ったこと)
⚠ 注意点
what の直前に名詞は来ません。
✗ the thing what he said(冗長・誤り)
✓ what he said(これだけで「彼が言ったこと」)

【ポイント2】名詞節として「主語」になる

what が導く節は、文中で名詞のかたまりとして働きます。今回は文全体の主語です。

What he said  /  shocked  /  the audience.
(主語)     (動詞) (目的語)

「主語が節?」と戸惑うかもしれませんが、日本語でも「彼が言ったことが聴衆を驚かせた」と同じ構造です。慣れると自然に読めるようになります。

⚠ 注意点
what節が主語のとき、動詞は単数扱いが基本
✓ What he said was surprising.
ただし what が複数の意味を含む場合、動詞が複数になることも。文脈で判断しましょう。

【ポイント3】目的語・補語にもなれる

what 節は主語だけでなく、動詞の目的語や補語としても使えます。

I understand what you mean.  (目的語)あなたの言いたいことはわかります。
This is what I wanted.  (補語)これが私の欲しかったものです。

④ もう一度全体を読む

What he said shocked the audience.
彼が言ったことが聴衆を驚かせた。

What he said(彼が言ったこと)という名詞節が主語、shocked が動詞、the audience(聴衆)が目的語。
what は「the thing that」の意味を一語で担い、直前に先行詞は不要——この感覚がつかめれば、what節を含む文はぐっと読みやすくなります。

⑤ 次回予告

次の一文を見てください。

Whoever arrives first should start without me.

文頭の一語で、この文の意味はがらりと変わります。
あなたはこの文を一瞬で正しく読み解けますか?

このシリーズは、私がつまづいたポイントをClaudeと一緒に掘り下げて記事にしています。英語学習中の方、一緒に100日やり切りましょう。

2026年4月30日木曜日

#005

1日1文、英文解剖 Day5/100|関係副詞 where/when/why


① 今日の一文

That is the reason why he quit the job.
それが彼が仕事を辞めた理由だ。

今日はこの一文を丁寧に解剖していきます。

② 骨格をつかむ

That   is   the reason   why he quit the job
  • That 主語(S)
  • is 動詞(V)
  • the reason 補語(C)=先行詞
  • why he quit the job 関係副詞節(the reasonを修飾)

文の骨格は That is the reason(それがその理由だ)というシンプルなSVCです。そこに関係副詞 why が導く節が「reason」を後ろから修飾しています。

③ つまづきポイントを一つずつ解剖

ポイント1:関係副詞 why とは何か?

関係副詞は、接続詞+副詞 の働きを同時にこなす言葉です。why の場合、もとの2文を見るとわかりやすくなります。

① That is the reason.
② He quit the job for the reason.
→ 共通する「for the reason」の部分を why に置き換え、後ろにつなぐ。
That is the reason why he quit the job.

why は「for which」と言い換えることもでき、That is the reason for which he quit the job. も同じ意味になります。

ポイント2:why は先行詞 reason とセットで使う

⚠️ 注意
関係副詞 why の先行詞はほぼ reason(理由) 一択です。where(場所)や when(時)と違い、why が使える先行詞の幅はとても狭い。先行詞が reason なら why、と覚えておくと確実です。

ポイント3:関係副詞は「副詞句の代わり」

関係代名詞は節の中で名詞の代わりになりますが、関係副詞は節の中で副詞句の代わりになります。

the reason which he quit the job ← whichは名詞の代わり。quit の目的語が埋まってしまい不自然。
the reason why he quit the job ← why は「for the reason」という副詞句の代わり。節の中が完全な文として成立する。

節の中(he quit the job)がSVOで完結しているかどうかを確認するのが、関係副詞かどうかを判断するポイントです。

④ もう一度全体を読む

That is the reason why he quit the job.
それが彼が仕事を辞めた理由だ。

That is the reason でまず「それがその理由だ」と据えて、why he quit the job が「どんな理由か」を説明する。読む順番と日本語の語順が近いので、構造がつかめると読みやすい文です。

⑤ 次回予告

次の一文、あなたは正しく読めますか?

What he said shocked the audience.

「what」は疑問詞?それとも別の顔を持っている?先行詞がどこにも見当たないのに、なぜこの文は成立するのか。一見シンプルに見えて、意外と深い落とし穴があります。
このシリーズは、私がつまづいたポイントをClaudeと一緒に掘り下げて記事にしています。英語学習中の方、一緒に100日やり切りましょう。

2026年4月29日水曜日

#004

1日1文、英文解剖 Day4/100|前置詞+関係代名詞


① 今日の一文

This is the issue about which we have been arguing.

📌 日本語訳:これが私たちが議論し続けてきた問題だ。

② 骨格をつかむ

まず文の主語・動詞・目的語を色分けして確認しましょう。

This   is   the issue   about which   we   have been arguing.
主語 動詞 目的語/補語 関係代名詞句
構造メモ:
主節 → This is the issue.(これが問題だ)
関係詞節 → about which we have been arguing(私たちが議論し続けてきた)
※ 関係詞節が the issue を後ろから修飾しています。

③ つまづきポイントを一つずつ解剖

🔍 ポイント1|「前置詞+関係代名詞」とは?

英語では、関係代名詞の節の中に前置詞を含む動詞句が来ることがあります。
argue about ~(〜について議論する)がその典型例です。

この文を分解すると、元の2文はこうなります:

① This is the issue.
② We have been arguing about the issue.

②の the issuewhich に置き換えて、①に組み込むのが関係代名詞の基本です。 このとき前置詞 about をどこに置くかで2つの語順が生まれます。

パターンA(フォーマル):
This is the issue about which we have been arguing.

パターンB(くだけた口語):
This is the issue which / that we have been arguing about.
⚠️ 注意点:
パターンAは書き言葉・フォーマルな文体でよく使われます。
パターンBは会話・ライティングともに自然ですが、前置詞が文末に残ることが特徴です。
どちらも意味は同じですが、試験や公式文書ではAが好まれる傾向があります。

🔍 ポイント2|have been arguing ── 現在完了進行形の意味

動詞部分 have been arguing現在完了進行形です。
「(過去のある時点から今も)ずっと議論し続けている」という継続のニュアンスを持ちます。

We have argued about this. → 過去〜現在のどこかで議論した(結果・経験)
We have been arguing about this. → ずっと議論し続けている(継続・未完了感)
⚠️ 注意点:
進行形を使うことで「まだ決着がついていない」「今も続いている」という緊張感が生まれます。
今日の文では、この問題がいまも未解決であることが示唆されています。

🔍 ポイント3|前置詞を which の前に置けない動詞がある?

パターンAで前置詞を which の前に移動できるのは、元の動詞句がその前置詞とセットになっているときだけです。

✅ argue aboutabout which we argued(◎)
✅ depend onon which we depend(◎)
✅ look forward toto which we look forward(◎ フォーマル)
phrasal verb 系(look up, give up など)は前置詞を切り離せないことが多い
⚠️ 注意点:
look up the wordup は副詞で、前置詞ではありません。
このような句動詞では、前置詞を前に出すフォーマル形(パターンA)は作れないことがあります。
迷ったらパターンB(前置詞を文末に残す)を使うのが安全です。

④ もう一度全体を読む

This is the issue about which we have been arguing.

構造が見えてくると、この文が
これが問題だ」+「私たちがずっと議論し続けてきた(問題)
という2つの情報を1文にコンパクトに収めていることがわかります。
フォーマルな文体を読む・書く力のベースになる型です。ぜひ音読して体に染み込ませましょう。

⑤ 次回予告

次の文、あなたはすっと読めますか?

That is the reason why he quit the job.

「理由」を表すたった一語が、関係詞節をまるごと引き連れてくる——
そのしくみを知っていると、英文を読むスピードが変わります。
Day 5 もお楽しみに。

このシリーズは、私がつまづいたポイントをClaudeと一緒に掘り下げて記事にしています。英語学習中の方、一緒に100日やり切りましょう。

2026年4月28日火曜日

#003

1日1文、英文解剖 Day 3/100|関係代名詞の省略

📖 今日の一文

The book (that) I bought yesterday is fascinating.

昨日買った本はとても面白い。

🦴 骨格をつかむ

まず関係節を取り除いて、文の骨格だけを見てみましょう。

The book (that) I bought yesterday is fascinating
主語(S) 動詞(V) 補語(C) 関係代名詞節

文型は S+V+C(第2文型)。骨格は The book is fascinating. です。(that) I bought yesterday という関係節が主語 The book を後ろから修飾しています。

🔬 つまづきポイントを一つずつ解剖

① 省略された that はどこにいる?

EXAMPLE

The book that I bought yesterday is fascinating.

that を補うと、I bought の目的語が欠けていることがわかる

⚠ POINT

関係代名詞 that / which / whom が節の中で目的語になっているとき、省略できます。
省略されると The book I bought yesterday と名詞が2つ並んで見えるため、「どこで文が切れるのか?」と混乱しやすくなります。
→ 名詞の直後に S+V が続いていたら、関係代名詞の省略を疑うのが読解の鉄則です。

② 省略できる場合・できない場合

EXAMPLE

✅ The book (that) I bought …  目的格:省略OK

❌ The man who called me …  主格:省略NG

⚠ POINT

関係代名詞が関係節の中で主語の働きをしている(主格)場合は省略できません。
目的格かどうかの見分け方:関係節だけを取り出して目的語の空白があるかを確認する。
I bought _____ yesterday → 目的語が空欄 → 目的格 → 省略OK

📌 もう一度全体を読む

The book (that) I bought yesterday is fascinating.

昨日買った本はとても面白い。

  • The book:主語。関係節によって修飾される
  • (that) I bought yesterday:目的格の関係代名詞節(省略可)
  • is:動詞(第2文型のV)
  • fascinating:補語。「非常に面白い・魅力的な」

「名詞のすぐ後ろに S+V が続いていたら関係代名詞の省略を疑え」——この一本の軸を持つだけで、長文読解での迷子が減ります。

👀 次回予告

前置詞が関係代名詞のに出てくる——そんな形の英文を見たとき、あなたはすぐに読み解けますか?
フォーマルな英語に頻出する、関係詞のひと工夫を次回取り上げます。

Day 4 もお楽しみに。

このシリーズは、私がつまづいたポイントをClaudeと一緒に掘り下げて記事にしています。英語学習中の方、一緒に100日やり切りましょう。