東京物語

2024年9月24日火曜日

sakublog

小津安二郎監督の「東京物語」を観た。

先日「PERFECT DAYS」を観て、とてもよかったので、ヴィム・ヴェンダーズ監督に興味を持った。

彼が絶賛している小津作品とはどのようなものかと思ってね。

それで。

いやあ、叫びだしたいような、なんとも言えない感情になった。

「PERFECT DAYS」を上回るインパクトだ。

老いた両親をうとましく思う子どもたち、それを感じる両親たちの寂しさや孤独。

どっちの気持ちも痛いほどわかる年齢になってしまった。

映像で観る東京や日本人の暮らしは、今とは全然違うけど、人の気持ちは変わらないんだね。

次男の嫁(原節子)だけが優しく接してくれる、気持ちを汲んでくれる、それがとても身にしみた。

夫を戦争で失って、深い悲しみを味わった人だからだろうか。

人は苦労や悲しみを体験した人だけが、人に本当に寄り添えるのだろうか。

だとすると、苦労や悲しみも悪くない。

人生は思ったほどよいものではないけど、捨てたもんでもないというような、まあでも、考えてみればそれが自然の法則なんだなと、しみじみした。

よいもわるいもない、影と光、陰と陽。

フラットな気持ちで明るく生きていこうなどと思うなどした。

自己紹介

自分の写真
アラ還主婦です。インドア派です。 残りの人生の死に至るまでの思考や活動の記録。

フォローはこちら

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ